クリエイター目線でメタバースプラットフォームを解説
メタバースの世界は日々進化しており、さまざまなプラットフォームが登場しています。
今回は、筆者が実際にワールドを作成した経験をもとに、cluster(クラスター)、VRChat、ZEPETO、DOORの4つのプラットフォームを比較し、クリエイター目線でそれぞれの特徴や魅力を紹介します。
1. cluster(クラスター): 日本発のメタバースプラットフォーム

1.1 cluster(クラスター)の概要
clusterは、日本のクラスター株式会社が提供するメタバースプラットフォームです。スマホ、PC、VR機器からアクセスできるため、幅広いデバイスで利用可能です。日本語対応が完璧で、ユーザーインターフェースも直感的で使いやすいのが特徴です。
1.2 cluster(クラスター)のワールド作成の特徴
clusterでは、スマホで簡単にワールドを作成できるツールがあります。プログラミングなどの知識がなくても直感的に操作できるため、初心者でも気軽にワールドを作成できます。
また、スマホによるイベントの開催も簡単で、たくさんの日本人ユーザーが参加するため、コミュニティの形成がしやすいです。
さらに、Unityを使用して高度なワールドを作成することも可能です。Unityを使うことで、よりクリエイティブでカスタマイズされたワールドを作成することができます。
clusterではトリガー機能を利用して、プログラミングの知識がなくてもゲームを作成することができます。トリガーとは、特定の条件が満たされたときに特定のアクションを実行する仕組みのことです。複雑なスクリプトを書くことなく、インタラクティブな要素をワールドに追加することができます。
1.3 日本人にとっての使いやすさと企業活用
clusterは、日本人にとって非常に使いやすいプラットフォームです。日本語対応が完璧であること、スマホからもアクセスできること、そして日本人ユーザーが多いことから、イベントの告知や参加がしやすく、日本文化に根付いたコンテンツが多い点も魅力です。
さらに、clusterは大手企業とのコラボレーションや法人向けの活用が盛んです。例えば、ポケモンや横浜DeNAベイスターズ、イオンなどの企業がclusterを利用してバーチャルイベントを開催しています。
企業は新たなマーケティング手法としてメタバースを活用し、ユーザーとの深いコミュニケーションを築くことができます。
クラスターは筆者がメインで使用しているプラットフォームです。
日本人やメタバース初心者でも利用しやすいのが特徴です。
ゲームを作るのにプログラミングはいりませんが、最低限のゲーム制作スキルは必要と感じました。
2. VRChat: 世界最大級のメタバースプラットフォーム

2.1 VRChatの概要
VRChatは、アメリカの VRChat Inc. が提供するメタバースプラットフォームで、世界中のユーザーが集まる最大級規模のプラットフォームです。PCとVR機器からアクセスでき、高品質なグラフィックと豊富な機能が特徴です。
2.2 VRChatのワールド作成の特徴
VRChatでは、Unityを使用して高度なワールドを作成することができます。プログラミングや3Dモデリングの知識が必要ですが、その分自由度が高く、クリエイティブなワールドを作成できます。
また、ユーザーが自分で作成したアバターを使用できる点も魅力です。VRChatでワールドを作成するには、Unityの使用が必須です。
VRChatでは、Udonという独自のプログラミング言語を使用してワールドを作成することができます。Udonは、ノードベースのビジュアルプログラミング環境で、プログラミングの知識がなくても直感的に操作できるのが特徴です。
Udonを利用することで、複雑な動作やインタラクティブな要素をワールドに追加することができます。
2.3 多岐にわたるコミュニティとイベント
VRChatは、世界中のユーザーが集まるため、国際的なコミュニティが形成されています。イベントも多岐にわたり、音楽ライブやゲームイベントなどが頻繁に開催されています。日本語対応は限定的ですが、日本人ユーザーも多く、国内外のユーザーと交流することができます。
VRChatは世界最大級のメタバースプラットフォームであり、日本人のユーザー数も多い印象です。
Unityを使用しないとワールド制作はできません。ワールドの数が無数にあり、かなりハイクオリティなワールドを作成できなければ、上位表示は厳しいです。
また、ユーザーランクがあり、フレンドと交流しVRChatを長時間遊ばないとワールドをアップロードする権限が得られないというところも、初心者には難しいところです(課金でユーザーランクを上げることはできますが…)。
3. ZEPETO(ゼペット): ソーシャルメディアと融合したメタバース

3.1 ZEPETO(ゼペット)の概要
ZEPETOは、韓国の Naver Z が提供するメタバースプラットフォームで、ソーシャルメディアと融合した特徴を持っています。スマホからアクセスでき、アバターを使ったSNS的な要素が強いです。
3.2 ZEPETO(ゼペット)のワールド作成の特徴
ZEPETOでは、以前はテンプレートを使用して短時間でワールドを作成することができましたが、現在ではワールド作成には一定の知識が必要となっています。特に、3Dモデリングやスクリプトの理解が求められるため、初心者には少しハードルが高いかもしれません。
また、日本語の記事やチュートリアルが少ないため、情報収集が難しい点もあります。ZEPETOでワールドを作成するには、Unityの使用が必須です。
3.3 SNS要素が強いメタバース
ZEPETOは、SNS的な要素が強いため、フレンドとの交流がメインとなります。イベントもファッションショーやダンスパーティーなど、エンターテインメント性が高いものが多いです。日本語対応もあり、日本人ユーザーも多く参加しています。
また、ZEPETOではライバー配信も人気で、ユーザーはリアルタイムでアバターを使ったライブ配信を楽しむことができます。
ZEPETOはSNS要素が強いメタバースプラットフォームという印象です。
ワールド作成にはUnityが必須となります。筆者はワールドアップまではできたものの、日本語の解説記事が少ないのでかなり苦労しました。ワールド掲載にはZEPETOの申請を通過する必要がありますので、却下されることもあります。
また、プログラミングの知識が必要になる場面が多く、ハードルは高めと感じました。
おすすめクリエイターにピックアップされると爆発的にフォロワーが増えるので、フォロワー数を増やしたい人にはおすすめのプラットフォームです。
4. DOOR: ビジネス向けメタバースプラットフォーム

4.1DOORの概要
DOORは、日本の株式会社NTTコノキューが提供するビジネス向けのメタバースプラットフォームです。主に企業向けのバーチャルオフィスやイベントスペースとして利用されています。
4.2 ワールド作成の特徴
DOORでは、ビジネス用途に特化したワールドを作成することができます。特に、Unityを使用しなくてもWEBブラウザ上でワールドを作成できる点が大きな特徴です。
プログラミングや3Dモデリングの知識がなくても、簡単にワールドを作成することができます。
バーチャルオフィスや展示会場など、企業のニーズに合わせたカスタマイズが可能です。操作も簡単で、ビジネスユーザーにとって使いやすい設計となっています。
4.3 ビジネスシーンでの利用
DOORは、ビジネス向け要素が強いプラットフォームであるため、企業間の交流やビジネスイベントが中心です。
日本語対応が完璧で、日本企業が多く利用しているため、ビジネスシーンでの活用がしやすいです。
DOORの最大の特徴はWEBブラウザ上でワールド作成ができるという点です。
操作感はUnityに似ています。とはいえ、Unityほどの難しさはないので、初心者でも取り組みやすい印象です
ワールドの掲載には一定の審査があり、申請が必要です。
まとめ
それぞれのプラットフォームには独自の特徴と魅力があります。
clusterは日本発のプラットフォームで、日本人にとって使いやすく、コミュニティ形成がしやすい点が大きな魅力です。
VRChatは世界最大級のメタバースプラットフォームで、国際的な交流が楽しめます。
ZEPETOはソーシャルメディアと融合した特徴があり、若年層に人気です。
DOORはビジネス向けのプラットフォームで、企業のニーズに応えた機能が充実しています。
とりあえず、メタバースを始めてみようと思うのなら、日本製のcluster(クラスター)、DOORがおすすめです。
特にcluster(クラスター)はスマホでもメタバースワールドを作成できるので、初心者でも取り組みやすく、おすすめです。
メタバースの世界はまだまだ進化の途中です。
いろいろなプラットフォームを試してみて、自分に合った楽しみ方を見つけていきましょう!